帰国子女が英語を忘れる理由|帰国後の英語力維持に必要な「多読」とは

投稿者: Kappa-nami 投稿日:

帰国子女の英語力維持に必要な読書と多読の効果

どのようなタイミングで帰国しようとも、環境が大きく変わる中で、「どうすれば英語を保てるのか」と悩まれるご家庭も多いのではないでしょうか。

本記事では、私自身の経験と帰国子女を指導した現場から見えてきた、「英語が伸びる子・離れてしまう子の違い」についてお伝えします。

そして、その違いを分ける要因として、帰国後の英語力維持において重要だと考えている「英語の読書習慣」についても、その理由とあわせてご説明いたします。

まず、英語力を維持する方法を考える前に、英語は帰国後に本当に「失われてしまうもの」なのか、という点から見ていきたいと思います。

帰国後、英語は本当に「失われる」のか?

私自身、小学校4年生のときに、弟(当時小3)とともにアメリカから帰国しました。約5年間の海外生活を経て、帰国当初はアメリカ生まれと間違われるほど英語ができる状態でした。

しかしその後、日本語中心の生活に移行し、英語での読書(多読)を行わなかったため、英語から徐々に離れていきました。

当時は「英語を忘れてしまった」と感じていましたが、後になって振り返ると、それは英語力が「失われた」のではなく、使わないことで表に出てこなくなっていただけでした。

実際に、大人になってから再びアメリカで生活したことで、英語力は自然に回復しました。弟も交換留学で英国に2か月滞在した経験から、現在は英語を使う仕事に就いています。

つまり、一度、自然に(本能的に)身につけた英語は、完全に消えてしまうものではありません。

英語力維持に差がつく理由は「読書(多読)」の有無

ではなぜ、帰国後も英語力を維持できる子と、そうでない子がいるのでしょうか。

その大きな違いの一つは、英語に触れる時間をどれだけ確保できるかにあります。

例えば、帰国子女専用の塾に通う、帰国子女向けのコースに編入するなどの選択肢があります。

そして、こうした環境では多くの場合、英語の読書(多読)が勧められます。

実際に、読書が英語力維持に有効であることは、以前から広く知られています。

しかし一方で、読書を継続することは簡単ではなく、ここに大きな課題があります。

私の友人の中でも、帰国後も英語の本を読み続けていた人たちは、総じて英語力を長く維持していました。一方で、読書習慣がなかった人は、私自身も含め、英語から離れていくケースが多く見られます。

実際に、帰国子女専用の塾に通っていても、「洋書が読めない」というケースは珍しくありません。

当教室でも、英語圏で十年以上生活し英検1級を取得しているにも関わらず、「洋書を読むと眠くなる」「最後まで読み切れない」といった生徒を指導したことがあります。

このような場合でも、適切な多読指導により、最終的には自力で本を読めるようになります。

では、適切な多読指導の話に移る前に、英語ができるのに本が読めない理由についても考えていきましょう。

「英語ができるのに本が読めない」理由とは

海外生活が長く、会話も問題なくできる帰国子女でも、「英語の本が読めない」というケースがあります。

これは英語力の問題ではなく、読み方の問題であることが多いと感じています。

英語の文章を「情報として処理する」読み方には慣れていても、

  • 情景を思い浮かべる
  • 登場人物の気持ちを追う

といった「イメージしながら読む力」が不足していると、物語文の読書が難しくなります。

実はこれは英語に限らず、日本語の読書でも共通する課題です。

読書(多読)で重要な「イメージしながら読む力」

英語の読書(多読)において大切なのは、単に意味を取ることではなく、頭の中で映像化しながら読むことです。

この読み方が身につくと、

  • 長い英文でも抵抗なく読める
  • 内容理解が深まる
  • 英語を「勉強」ではなく、日本語と同じような感覚で捉えられる

ようになります。

また、雑誌記事や論文などの理解力も向上します。

実際に、多読の方法を身につけた帰国子女の生徒は、読める本の幅が大きく広がり、その後の英語力維持にもつながっています。

帰国後の英語力を維持するために

帰国後は、どうしても英語に触れる時間が減ってしまいます。

だからこそ、英語力を維持するためには、いくつかのポイントがあります。

  • 継続的に読む環境をつくる
  • イメージしながら、内容を味わって読む
  • 英語を母語とする人が読む本を読む

特に多読では、さまざまな場面や環境、会話が描かれた本を読むため、教室内の英会話以上に多様な英語表現に触れることができます。

また、「英語を英語のまま理解する力」も維持されます。

ただし、多読は「ただ本を与える」だけでは十分ではありません。

本のレベルや読み方によって、得られる効果は大きく変わります。

当教室の多読指導について

当教室では、多読を通して英語力を維持し伸ばす指導として、

  • どのように本を読んでいるかの確認
  • イメージしながら読む力の育成

を重視しています。

また、読書記録を通して、単なる理解度だけでなく、「どのように考えたか」まで丁寧に見ています。

英語か日本語かにこだわるのではなく、自分の言葉で考え、表現できているかを大切にしています。

まとめ |帰国子女の英語力維持には「多読」が鍵

帰国子女向けの専門塾は、英語力維持において有効な選択肢の一つです。

一方で、多読によって培われる「本を読む力」は、暗記とは異なり、日本語の読書と同じように、自然と難しい本へと進めるようになる力です。そのため、一度身につけば長く使い続けることができます。

日本語の読書を思い浮かべていただくと分かりやすいのですが、一度読めるようになった本が、読めなくなることは基本的にはありません。英語でも同様のことが起きると考えています。

もちろん、読書から離れることで「長い本が読みづらくなる」といった変化はありますが、これは日本語でも同じです。

実際、生徒の中には、大学受験期でさえ「勉強の息抜きに多読をする」と言うほど、日本語の読書と同じ感覚で英語の本を読めるようになる子もいます。

英語の多読は、「英語だから特別に頑張るもの」ではなく、日本語と同じように読書として捉え、無理なく継続していける方法です。

私自身、「帰国したときに多読(読書)すればよかった」と今でも感じています。

英語を特別なものとしてではなく、日常の中で自然に触れ続ける手段として、多読(読書)を取り入れることが、英語力を長く支える大きな土台になると考えています。

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当教室は帰国子女に特化したプログラムではありませんが、英語での記録や発話にも対応しております。ご家庭のご希望に合わせて柔軟にサポートしております。

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